美容ジャーナリストの斉藤薫さんは「口元の美の価値」と題して下のように述べられています。
「顔の容姿でもっとも重要なところは?」と聞くとほとんどの人は“目”だと答えている。
目が細いことが悩みとか、目もとをコンプレックスの対象にする人は少ないように思えるけど、目の悩みは逆に「私のこの細い目が好き」なんて言えてしまったりする。
つまり目もとは深刻なコンプレックスにはなりにくいのである。細くても、小さくても「好き」と言えてしまう。
それは目もとが顔の美醜を決める決定的な決め手にはなりにくいことを示している。
じゃあ美醜を分ける決め手とは何か?と言えば、それが口もと。
目が細くても、小さくても、口もとが美しければ、その人は端正な美人に見える。そして、鼻筋が通っていなくても、鼻が多少丸くても、口もとが美しければ、ちゃんとした美人に見える。
顔の美しさを10点満点で採点するとしたら、目と鼻と口の割りふりは、1:2:7くらいになってしまうのかもしれない。
目さえ大きければ、鼻さえ高ければ…そう思うのは間違いなのである。
でも、なぜ口もと?
口はモノを食べ、モノを喋り、呼吸するところ。
人が生きていく手段がここに集まっている。
だから、人間の品性も知性も質も、すべては口もとに集結してしまうのだ。
みんなあまり気付いていないが、感情や性格を形だけで語ってしまうの
も、実は口もと…
アラブの女性みたいに目もと以外をすべて布で覆っていたら、悲しいのか嬉しいのかさえもわからないくらい無表情にみえる。いい人なのか、意地悪なのかも分からない。何より美人なんだかどうかも…
従って整形して1番成果を上げるのも、口もと。いや、成果をあげるどころか口もとを変えると人はまったく別の顔になる。これはもう骨格からいじらなきゃいけないからだが、変化が大きい変わりにずいぶん大がかりでリスクが大きい。
それなら歯を白くするだけでだって十分に整形効果になる。
(一部抜粋)
美意識が高まっている昨今、口元にも気を使う方々が増えてきました。
私は歯科医師としてcure(治療)だけでなく、care(予防・メンテナンス)も重視し、それと同等に“口元の美”があると考 えております。
“美”を意識する事でcareがもっと身近なものになり、健康で美しいお口元を持続させていただけるきっかけになればと思っています。
森 浩人